歯を抜いた後に起こる、ドライソケットという症状

親知らずの手術などで歯を抜いた後に、激しい歯痛が生じる場合があります。
通常、抜歯を行うと血の塊が空いている穴を覆って、その上を皮膚が覆っていくことで段々と穴は塞がっていきます。
しかし、何らかの原因によって穴が塞がらずに、骨がむき出しの状態になってしまうことをドライソケットといいます。

ドライソケットになると、その部分に食べ物などが入り込んでしまって歯痛が生じたり細菌感染を引き起こしてしまうこともあります。
強い痛みが出るのが特徴で、抜歯してから数日後に痛みを感じる場合がほとんどです。
また、刺激にも敏感になってしまうので、食事をしている時や飲み物を飲み込む際などにも痛みを感じるようになります。

痛みが我慢できないという場合には、ボルタレンなどの痛み止めが痛みを緩和してくれることもあります。
ただし、個人差もあるので、ボルタレンがあまり効かないこともあるかもしれません。
痛み止めが効かない場合には、早めに歯科クリニックを受診する必要があります。

ドライソケットになる原因には、うがいのしすぎや舌で抜歯した部分に何度も触れてしまうといったことがあります。
うがいの回数が多いと、出血を止めるかさぶたができにくくなってしまいます。
抜歯した後は患部が気になって、ついつい舌で確認してしまうという人も多いと思いますが、穴を覆っている血の塊がそれによって剥がれてしまうとドライソケットを招きます。

それから、普段からお酒を飲むという人や喫煙習慣のある人は注意が必要です。
アルコールは血流を良くするので、血が止まりにくくなってしまいます。
喫煙はそれとは逆に血流を悪くするのですが、そうなると今度は出血量が足りずに血の塊が出来ず、穴が塞がらなくなります。

ドライソケットは、そのまま放置していると症状が悪化してしまうのでとても危険です。
細菌感染を起こすと炎症が広がり、歯茎の状態が悪くなってしまう場合もあります。
ドライソケットの治療は、自然治癒力を高めることが基本となります。
痛みが強い場合には、痛み止めなどで応急処置が施されます。
それから患部を消毒して、細菌感染による炎症を抑えるための抗生物質などを服用する必要があります。
基本的には、痛みの症状が無くなるまで続けられます。
ドライソケットの症状が軽い場合には、そのまま自然治癒して穴が塞がるのを待ちます。
ただし、あまり症状が良くならない場合には高周波治療器などが用いられます。